安心安全へのこだわり

鰻が毎日食べている飼料にもこだわり、成長に応じて練り餌とEP飼料を使い分けています。EP飼料は各種栄養を配合した粒状の餌で、飼料メーカーと分析を重ねて作り上げた専用飼料です。また、EP飼料を使うことで自動給餌が可能となっており、省人・省力化にもつながっています。

EP飼料により、一般的な養殖鰻よりも旨味成分やDHA・EPAといった栄養素が多く含まれる栄養豊富な鰻へと成長します。また、鰻専用EP飼料を与えることで、旨味成分である遊離アミノ酸含有量が一般の養殖鰻と比べて約10%多く、身と脂の構成バランスがよく、美味しい身質に仕上がります。

鰻の変化を見逃さないよう日々観察し、給餌量の調整、成長サイズに応じた選別も行なっています。鰻にとって最適な環境を整えてあげることで、病気になりにくい健康な鰻に育ち、完全無投薬による安全で美味しい鰻を生産することができるのです。安全安心な鰻を提供するため、シラスウナギ指定業者、飼料、養殖飼育槽、養殖期間などの履歴はすべて照会追跡可能です。

鰻の出荷は夜明け前から開始されます。選別台に運ばれた鰻を1尾ずつ丁寧にチェック。選別機によりサイズ別に振り分けられた鰻を専用の桶に入れ、立場と呼ばれる場所で地下水に晒します。桶のままトラックに積み込み、鰻を活かしたまま取引先へと出荷します。一部の遠方の取引先へは、酸素を注入した袋に詰めてから出荷するなどの対応も行っています。